「ワイルド・スワン」を読みました~

「ワイルド・スワン」は、1991年に発表された中国人女性作家ユン・チアンの自伝的ノンフィクションで全世界で1000万部を超えるベストセラーです。ただ中国では出版される見込みはまったくないという問題作です。

文庫本でも、全3巻の大作なので、内容を簡単に言うのは、難しいのですが、激動の中国近代史を背景に清朝末期の祖母の誕生1909年から父と母の人生、そしてユン・チアン本人の1978年のイギリス留学までの一族の苦難の歴史を冷静な目でとらえています。
<上巻>
15歳で著者の祖母は軍閥将軍の妾になる。中国全土で軍閥が勢力をぶつけあう1924年のことであった。続く満州国の成立。直前に生まれた母は、新しい支配者日本の過酷な占領政策を体験する。戦後、夫とともに共産党で昇進する母。そして中華人民共和国の成立後、反革命鎮圧運動の只中で著者は誕生する。
<中巻>
革命後の動揺がおさまらない中国で毛沢東は共産党員の過去をさぐる。国民党との関係で嫌疑をかけられる母。著者たち兄弟は保育施設に送られてしまう。想像を絶する迫害の日々―ついに逮捕された父は精神に異常をきたす。なんとしても夫を救いたい!母は周恩来首相に直訴すべく、北京行きの列車に乗る。
<下巻>
迫害を受け続ける家族。思春期をむかえた著者は、十代の若者が遭遇する悩みや楽しみをひとつも経験することなく急速に「おとな」になった。労働キャンプに送られる両親。著者にも、下放される日がついに訪れた。文化大革命の残虐な真実をすべて目撃しながら生き、「野生の白鳥」は羽ばたく日を夢見続ける。 (「BOOK」データベースより)

山崎豊子の「大地の子」を読んで、文化大革命に興味を持ったのです。中国映画「芙蓉鎮(ふようちん)」や「「シュウシュウの季節」で、ある程度は知っていましたが、これほどすさまじいものであったとは・・・・
「大地の子」における労働改造所の生活に唖然としていましたが、当時の中国人民は、みんな死ぬか生きるかの生活をおこなっていたということがわかりました。

そのころ日本では、「こんにちは~」と万博をやっていた1970年頃のことです。
そして1972年に、田中角栄・周恩来両首相とで日中国交正常化の調印が行われているのですが、隣の国の内情までは、全く知りませんでした。

古より、中国は、日本よりも優れた文明国家であったはずです。それが遥かに立ち遅れてしまった原因がようやくわかりました。
一人の人間が神のように奉られた恐怖政治が、9億もの人口がいるにも係わらず、ほんの30年前にあったこと、その迫害は四半世紀にも及んでいたことが恐ろしいことです。
人と人とが互いに憎しみあうようにしむけて、国を統治したとユン・チアンは毛沢東を批判します。人民そのものを独裁の究極的な武器に仕立てた。だから、倫理も正義もない憎悪だけの社会を作り上げたんだと・・・
また、毛沢東は、教育を受けた人間を憎み、無知を礼賛し、過去の優れた文化遺産までもほとんど破壊したとのことです。毛沢東だけが悪いはずはないのですが、国家というより、独裁者の思想が宗教のごとく、妄信されていくことの怖さですね。日本だって、その前は同じようなものでしたから。

今、中国はアジア最大のマーケットとして、インドとともに経済大国に急速に変貌しています。もともと能力の優れた人たちなのです。
日本人は、いまこそ隣の国のことをより深く知っていくときだと思います。
この本は、ノンフィクションながら、ドラマがあふれています。そして深い感動と希望を与えてくれる傑作でした。

ワイルド・スワン 上 (1) (講談社文庫 ち 4-1) Book ワイルド・スワン 上 (1) (講談社文庫 ち 4-1)

著者:ユン・チアン
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小説「沈まぬ太陽」全5巻読みました

ずっしりと心が重くなる小説です。
読んで、いろんなことを考えさせられます。
山崎豊子の執念のような熱い文体が、(感動ではない)やるせない情感を与えてくれます。
「大地の子」でも同じことを言いましたが、この本も多くの人が読まなくてはいけない本です。

第一巻-アフリカ編・上 
第二巻-アフリカ編・下 
第三巻-御巣鷹山編 
第四巻-会長室編・上  
第五巻-会長室編・下

<第一巻のあらすじ>
広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命―。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。

<第三巻のあらすじ>
十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は五百二十名―。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。慟哭を刻む第三巻。

<第四巻のあらすじ>
「空の安全」をないがしろにし、利潤追求を第一とした経営。御巣鷹山の墜落は、起こるべくして起きた事故だった。政府は組織の建て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請。恩地は新設された会長室の部長に抜擢される。「きみの力を借りたい」。国見の真摯な説得が恩地を動かした。次第に白日の下にさらされる腐敗の構造。しかし、それは終わりなき暗闘の始まりでしかなかった…。

どの巻もすばらしい力作ですが、特に三巻の「御巣鷹山編」は涙を誘います。
あまりに事故が悲惨で、言葉にならないです。
こういうときに人間はどういう行動をするのか?
冷徹な視線で、作者は登場人物たちをとらえています。

他の巻も含めて、ごくわずかな正しい人間、魑魅魍魎のような一部の悪の人間、事なかれ主義の多数の人間が描かれています。
自分は正しくありたい。不正を憎み、組織の中で不正を正す行動が取れるかどうか、家族も犠牲にしてまでも・・・
ほとんどの人間は事なかれ主義となり、要領のいい図太い神経の人間に振り回されるんでしょうね。
作家は、人間の正義が勝つという構図にはしませんでした。
それが世の中だというきびしい見解です。もちろん希望はほんの少しちらつかせます。
どんな会社・組織だって、現実をよく見極める目を持つことです。
その意味で指南書のような小説でした。

この小説は、限りなくノンフィクションに近いフィクションという技法で書かれています。
事実とは違う部分も多々あるということです。
あくまでも小説だからね。
モデルとなった日本航空がそれほどひどい会社ではないと信じてます。
いつも利用していますからね♪

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) Book 沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上)

著者:山崎 豊子
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小説「大地の子」読みました

山崎豊子の小説「大地の子」文春文庫全4巻を読み終わりました。
もともと「華麗なる一族」をドラマで見て、原作を読もうと思っていたのですが、横に並んでいるこの作品を偶然手に取ったのです。
いろんな小説を読んでいるのに、暗くて重い社会派のものは、敬遠してしまいますが、この本に出会えてよかった・・・
心から、読んでよかったと思える小説でした。
4巻目の最後に解説で清原康正氏が詳しく述べられていますが、これを書いた山崎豊子氏は人間として凄すぎるお方です!
取材から完成まで8年かかった、山崎豊子氏の執念、渾身の傑作です。

ご自身が「私の生涯で二度と書けない作品」と述べています。
この小説は、日本人みんなが読まなければいけない作品です!
戦争の悲惨さと人間愛が切々と描かれています。
今更なんですけど、簡単な内容です。

<内容>
陸一心は敗戦直後に祖父と母を喪い、娘とは生き別れになった日本人戦争孤児である。
日本人であるがゆえに、彼は文化大革命のリンチを受け、内蒙古の労働改造所に送られる。
スパイの罪状で十五年の刑を宣告され、その使役の日々の中で一心が思い起こすのは、養父・陸徳志の温情と、重病の自分を助けた看護婦・江月梅のことだった。
その後、苦難の日々を経て、日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加えられた陸一心は、三十六年ぶりに妹・あつ子にめぐり合った。
その妹は張玉花と名のり、寒村で過労の果てに病いの床にあった。
一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、松本耕次を上海事務所長に派遣する。
兄妹の実父・松本耕次は、子供らの消息が掴めぬまま、奇しくも陸一心とともに日中合作の「宝華製鉄」建設に参加していた。
七年がかりで完成した日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」の高炉に火が入った。
この瞬間、日中双方にわだかまっていた不信感と憎悪が消え去っていった。
陸一心の胸には、養父・陸徳志の、「お前、いっそのこと日本へ・・」という言葉が去来する。

この本を読んで、次には、ビデオ版の「大地の子」全6巻を観ようと思っています。
そして文化大革命を描いた「ワイルド・スワン」を読もうと思いました。
でもこれから二週間は、ロック検定のために、ロックの歴史の勉強をしなくちゃねぇ!

大地の子〈1〉 Book 大地の子〈1〉

著者:山崎 豊子
販売元:文藝春秋
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大沢在昌「狼花 新宿鮫IX」

大沢在昌の「新宿鮫」シリーズは、僕が読み続けている大好きな小説です。
新宿署の鮫島警部を主人公とする警察小説のシリーズで、現実の警察の捜査はチームで行われるという制約を壊すために、キャリア警察官が警察内部の抗争にまきこまれて、はぐれ状態になっているという設定です。

前作「灰夜」から5年もの間が空いて、やっとでたシリーズ9作目。

内容(「BOOK」データベースより)
地獄を覗かされ、日本を捨てた国際犯罪者・仙田。外国人犯罪を撲滅するため、限界を超えようとするエリート警官・香田。どん底からすべてを手に入れようとする不法滞在の中国人女性・明蘭。自ら退路を断ち突き進む男女の思惑と野望が一気に発火点に到達した時、孤高の刑事・鮫島が選ばざるを得ない「究極の決断」とは?理想と現実、信念と絶望、個人と社会、正義の意味、そしてこの国のありようが、骨太かつスピーディな物語に溶解していく。ターニングポイントとなるシリーズ最大の問題傑作。

時系列で言うと、「灰夜」「風化水脈」の次にくるのであるが、
今回は僕には今ひとつ面白くなかった。
期待しすぎたのかも・・・

まず恋人の晶がほとんど出てこないこと。
「毒猿 新宿鮫II」のような強烈な敵が現れていないこと。
アクション面が薄いこと。
その分、心理戦は面白いのですが・・・
クライマックスまでが説明が多くて長いこと。
たぶん事件が複雑にからみすぎて、説明台詞が必要になってしまったことですね。

まぁ、でも新宿鮫は、憧れのヒーローですから、もっと書いて欲しいです。
どうやって調べたのかわからないが、毎度のことながらリアリズムが傑出しています。
ナマナマしずきてここには書けないですね(^_^;)

狼花  新宿鮫IX Book 狼花 新宿鮫IX

著者:大沢 在昌
販売元:光文社
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期待のカンフー映画が公開されます!!「かちこみじゃー!!」 僕は観るゾ-!!!


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シドニィ・シェルダン「異常気象売ります」上・下巻

内容
世界を襲う異常気象。フィクションなのか、ノンフィクションなのか?世界中のあちこちで同時多発的に事故死する科学者たち。極貧の中からスターの座を勝ち取る美女。美女を射留める醜悪な小男。渦巻く金欲と権力欲。シドニィ・シェルダンが久々に放つ現代の黙示緑。巨悪に立ち向かう女性二人組の運命は?ニューヨークタイムズベストセラー作品。2006年 (「BOOK」データベースより)

さて今回の作品なんですが、ネタばれが、気になる方は後は読まないでください。

今回はタイトルが悪いですね。
異常気象を隠して、ストーリーを展開していけば、なるほど~ってなったかもしれません。
最後までひた隠している極秘プロジェクトがタイトルにつけられては、面白くもなんともないです。

彼の作品のワンパターンとも言える
「陰謀の日」(1997年)「逃げる男」(2003年)と同じく、巨悪から逃げ惑う話です。
逃げる場面ばかりで、アイデアが陳腐化されていますから、つまらないっていうのが、正直な感想です。
読みやすいというのは、相変わらずなんですが、かつてのように物語に引き込まれていく快感はなくなってしまいましたね。
とっても残念でした。

シドニィ・シェルダンの作品は、現在発刊しているものは、すべて読んだことになります。
「十二戒」が次回作と書かれていますので、
それが遺作ということなんですね。
ファンとして、今度こそ楽しみに待っています。

異常気象売ります〈上〉 Book 異常気象売ります〈上〉

著者:シドニィ シェルダン
販売元:アカデミー出版
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シドニー・シェルダンが亡くなりました

「明日があるなら」「ゲームの達人」「真夜中は別の顔」などのベストセラーを世に送り出したアメリカの作家シドニー・シェルダン氏が1月30日、肺炎の合併症のため、米カリフォルニアの病院で亡くなられました。89歳でした。

前にここのブログでこのように書いたとおり、僕は特に好きな作家でした。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

http://ksyo.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_937f.html

よく似た設定・物語も多いのですが、とにかく冒頭から読者を物語の世界に引き込むのがうまいですし、読みやすいというのが、最大の魅力です。翻訳がうまいからですね。

あのブログで書いた後も、「リベンジは頭脳で」も読んでおり、読んでいないのは、「遺産」「億万ドルの舞台」と、最新作の「異常気象売ります」です。

すぐに全部読まないと・・・・(^_^;)

異常気象売ります〈上〉 Book 異常気象売ります〈上〉

著者:シドニィ シェルダン
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「功名が辻」司馬遼太郎を読んで

■内容紹介■
戦国の動乱期。賢妻として名高い千代と夫婦手をとりあい、ついには土佐一国の大名になった山内一豊の痛快出世物語。全4巻
天下にむかってはなばなしく起ち上った織田信長の家中に、ぼろぼろ伊右衛門とよばれる、うだつの上らない武士がいた。その彼に、賢くて美しい嫁がくるという……伊右衛門は妻千代の励ましを受けて、功名をめざして駈けてゆく。戦国時代、夫婦が手をとりあってついには土佐一国の大名の地位をえた山内一豊の痛快物語。(文藝春秋より引用)

言わずと知れた現在、仲間由紀恵主演でテレビドラマで放映されている「功名が辻」の原作です。
司馬遼太郎は、久々です。歴史小説が無性に読みたくなって、テレビでやっていることもあり、これを選びました。
司馬遼太郎、初めての女性が主人公になった小説で、時代は激動の戦国時代という歴史上、一番おもしろいときですから、どっぷりとつかりました。
伊右衛門は、小説の中では、凡庸だと何度も書かれ、なんかかわいそうになってきます。自然と伊右衛門を応援してしまいますね。逆に千代が立派すぎるために、比較されて損しているのです。
ここでは、戦国時代の武将が総出演して、東奔西走しています。これだけ国や時代が動き回ることは二度とないでしょうね。小説として読みやすく、とにかくおもしろかったです。

たまに司馬遼太郎が注釈をいれてくるところがあり、それが余談に近いものでも興味をひきます。

四巻目の論功行賞をさらりと説明した下りがあります。
ちょっと引用させてもらいます。
「鎌倉の北条執権政府は、元寇の役での論功行賞ができなかったために諸国に人気を失って崩壊した。建武の中興による公家政治も功ある武士に薄く、公卿、僧侶に厚かったためにくずれた。逆に足利幕府は、功臣に気前よく領国をやくすぎたために大諸侯が出現して幕府の勢威が落ちた」

論功行賞、すなわち功績を論じ、その程度に応じて賞を与えることですが、歴史の流れは、この論功行賞次第で、決まっているような気がします。徳川幕府は、家康のそのバランス感覚が絶妙であったため、300年も続いたのでしょう。
なるほどと思わせた注釈で、さすがと思いました。

NHKハイビジョンでは、12月11日(月)~27日(水)まで後3:45~ 大河ドラマ「功名が辻」全49話を17日連続で再放送します。頑張って観てみようと思っています♪

功名が辻〈1〉 Book 功名が辻〈1〉

著者:司馬 遼太郎
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NHK大河ドラマ 功名が辻 第壱集 DVD NHK大河ドラマ 功名が辻 第壱集

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ニューヨーク地下共和国  梁石日

01 まずは概要
超大国アメリカを破滅させる脅威とは!?破滅へと向かう世界を救うすべはあるのか!?愛と暴力にあふれた街で、未来を夢見る男と愛に飢えた女が絡み合う人間ドラマ!イラク戦争の内実、超大国アメリカの野望、そして、全世界規模で張り巡らされた陰謀……。 9.11の真実はいまだ語られていない。ニューヨークで9.11事件を目撃した梁石日が描く、最高傑作長編小説。  (e-honから引用

僕は多作の作家が好きです。筆頭は、栗本薫。「グインサーガ」は110巻目を読んだところですが、もう来月は111巻目が発売されます。
内田康夫は、名探偵浅見光彦ものだけで100巻達成ということで、
これも先日、二巻ものの「棄霊島」を読んだところです。
そして今回の梁 石日。
この三人の作家の作品は、全部読んでいます。つきあうの大変なんですけどね(^o^)
シドニィ・シェルダンは最近の何冊かまだ読んでいないのがあるから、図書館で入手したら、全部読んだことになりますけど・・・・

一方、夢枕 獏は、好きなのに・・・・『新・魔獣狩り』シリーズなんか2年待って、やっと10巻目が今月出たんですよ。間が空きすぎ~!

さて、雑談はさておき、梁 石日「ニューヨーク地下共和国」上・下巻です。
これは、2001年9月11日にアメリカ合衆国で起きたテロ攻撃事件の際、偶然にも梁 石日がニューヨークに取材旅行でいたことに端を発しています。「シネマ・シネマ・シネマ」にも当時のことが書かれています。それから5年かかって、ここまでのフィクション?に書き上げたんだなぁと、感心します。

今までの梁 石日の小説と大きく違うのは、日本人・韓国人が出ないし、日本が舞台になっていないということです。
彼のストレートな体験からくる過去の作品に面々とつらなっている「半分自分史」は、ここには存在していません。
でも、彼が書きたかったことは、同じなんですね。
人種・平和・正義・愛・・・・混沌とした社会の底辺に生きる雑草のような人間の叫び。どうにもならないことに対する怒り。
ネタバレになるので、書きませんけど、この小説は、ある企業のネタがそのまま使われていて、ウソのような本当の話のような。。。
そして政治に対しても、鋭いメスを入れています。
ここまで書いてもフィクションなのかなぁ~、やばいんじゃないの~って思わせます。
それがおもしろかった。

でもいつもの歌舞伎町で暴れまわる方が、やっぱり僕は好きだな。

ニューヨーク地下共和国(上) Book ニューヨーク地下共和国(上)

著者:梁 石日
販売元:講談社
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魔術はささやく

11_1宮部みゆきの小説を読みました。
日本推理サスペンス大賞受賞の作品です。

あらすじ
それぞれは、社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。相互の関係などまったく想像もできないように仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた……。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は、知らず知らず事件の真相に迫っていたのだ。

宮部みゆきのプロフィール
1960(昭和35)年、東京生れ。1987年『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。1989(平成元)年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。1993年『火車』で山本周五郎賞を受賞。1997年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。1999年には『理由』で直木賞を受賞した。主な作品に『模倣犯』『ブレイブ・ストーリー』『ぼんくら』『孤宿の人』などがある。
(新潮社HPより引用)

僕と同じ年なので、この女流作家はいつも気になっています。
書く作品が、常に高い評価を得て、映画やテレビ化され、時代小説からサスペンスまで、多ジャンルをこなす現代最高の人気作家の一人です。とにかくストーリーテリングが絶妙で、ぐいぐいと小説の中に弾きこむ筆力を持っています。
この小説も、数多くのエピソードが出て、ある意味散漫になっていくのですが、後半から一気にからみあって、おもしろくなっていきます。
ここまで物語のネタをだすと、普通はいくつかの小説ができてしまうというものを、一つにしてしまっているというぐらいの構成です。
映像化されると1クールのテレビドラマとしておもしろいでしょう。

魔術はささやく Book 魔術はささやく

著者:宮部 みゆき
販売元:新潮社
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シドニィ・シェルダン「陰謀の日」

22シドニィ・シェルダンは好きな作家でほとんど読んでいます。
多くのファンがそうであるように、「ゲームの達人」ではまりました。

今回は「陰謀の日」(1997年発刊)を読みました。上・下巻ものですが、かなりサクサクと読めてしまう、わかりやすい作品です。常に映画的なんですね。

23 2003年に出版された一巻ものの「逃げる男」というのがあります。

巻き込まれ方のストーリーで逃げる男っていうモチーフでは、全く同じ展開なんです(^o^) シェルダンは、この手が好きですね。

「陰謀の日」あらすじ (「BOOK」データベースより)
ニューメキシコ州ロズウェルに墜落したというUFOの話はどこまでほんとうなのか?上官に見込まれたのがアダとなってスパイ稼業に足を踏み入れてしまったベトナム戦争の英雄ロバート・ベラミー中佐。夜明け前に電話でたたき起こされ、眠気まなこで出かけてみると、そのまま大陰謀のベルトコンベアに乗せられてしまう…愛妻スーザンは敵なのか味方なのか?…早く逃げろロバート・ベラミー!シドニィ・シェルダンが新分野で放った傑作。

N・Yタイムズベストセラー第一位。

「陰謀の日」のすごいところは、小説の域を超えて、UFOの存在を作者が徹底調査したということ。彼の取材は、元大統領にまで及んでいます。
彼自身の明快な意見はないのだが、その文面から、他の天体からの飛行物体の存在を肯定していることがうかがえます。
あと、これだけ世界中飛び回るストーリーもないでしょう。。。
今話題の「24」のジャックでも、ここまでは忙しくないと思いますよ。
そして必ずでてくるお色気も楽しみです。。。気球の上でやっちゃあいかんよ!

たいしたネタバレではありませんから、ご心配なく♪

彼の代表作品リストを年代順に並べますと・・・・
「顔」
「真夜中は別の顔」
「私は別人」
「血族」
「天使の自立」
「ゲームの達人」
「明日があるなら」
「神の吹かす風」
「時間の砂」
「明け方の夢」
「陰謀の日」
「星の輝き」
「女医」
「遺産」
「氷の淑女」
「きみの夢」
「空が落ちる」
「よく見る夢」
「億万ドルの舞台」
「逃げる男」
「リベンジは頭脳で」

これから発売の最新作
「異常気象売ります」11月発売

あと読んでいないのは、「遺産」「億万ドルの舞台」「リベンジは頭脳で」です。近々読もうと思います。
最新作も楽しみです♪

来週読むのは、日本推理サスペンス大賞受賞の宮部みゆき「魔術はささやく」です。

グインサーガの110巻「快楽の都」も買っているのだけど、宮部みゆきのあとですね。

Book 陰謀の日〈上〉

著者:シドニィ シェルダン
販売元:アカデミー出版
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Book 陰謀の日〈下〉

著者:シドニィ シェルダン
販売元:アカデミー出版
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グインサーガ フィギュア

僕の愛読書の一つに栗本薫のグイン・サーガシリーズがあります。
早川文庫で109巻目がでている一人の作家が書いた世界で一番長い小説です。

外伝も加えると、130巻もあります。まだ書き続けていますからね。。。

僕は全部持っているのですよ。これは捨てません。老後にもう一度1から読みます。
ヒロイック・ファンタジーです。

グインという名前の豹頭の戦士の冒険小説です。

作家を囲んでの100巻達成のイベントにも行くぐらい僕は好きなんですよ。

そのグイン・サーガ100巻達成から一周年を記念し、特別限定ボックス「PANDORA」が発売されました。
10500円という値段でどうしようか迷いましたが、完全受注生産品で購入のチャンスは今回のみだそうなので、買ってしまったわけです。(^_^;)53

その中身とは・・・・
★グイン・彩色フィギュア★
イラストレーター丹野忍氏のグインのイラスト(『グイン・サーガ オフィシャル・ナビゲーションブック』のカバーイラスト) をもとにした、全身彩色フィギュア。幅、高さ、奥行きとも20センチ程度あります。原型制作は岩倉圭二氏。
これの出来栄えはすばらしい。360度のどの角度から見てもかっこいいです。

★革製ブックカバー★
表に「GUIN SAGA」のロゴを刻印した、文庫用のブックカバー。
これはさっそく使います。

★キャラクター・トレーディングカード(24枚)★
これまでのカバーイラストから厳選した、人気キャラクターのカード。
懐かしい1巻目から、100巻や、キャラ別に入っていました。

★カラー・マップシート(B2版)★
特殊紙を使用した、防水防破加工のグイン・サーガ世界の地図。

★マウスパッド★
丹野忍氏のカラーイラストによるマウスパッド。これはもったくなくて、
ビニールからだせません。

★オリジナル・ストーリーブック★
栗本薫氏書き下ろしグイン・サーガオリジナル短編を収めた特別編集冊子。
これはゆっくり読もうと思っています。

部屋がそうでなくてもいろんなものでいっぱいなのに・・・・(^_^;)

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ハリー・ポッターと謎のプリンス

7__1 ハリー・ポッターの第六巻「ハリー・ポッターと謎のプリンス」を読み終えました。
今頃っていう人も多いと思います。
貧しいシングルマザーとして生活保護を受けながら『ハリー・ポッター』シリーズを喫茶店のテーブルで書いたJ・K・ローリングは、現代の魔女じゃないかって思いますよ。

突然現れて、年収約1億2500万ポンドという「歴史上最も多くの報酬を得た作家」になった女性。過去に作品がなく、これだけなので不思議です。。。

世界で3億部、日本で2100万部売れました。
映画も非常に出来がいいし、原作に忠実だから、第一巻の「賢者の石」から映画観るのもいいですね。それから原作読んでみるとか・・・

第六巻は、「Harry Potter and the Half-Blood Prince」 という原題があります。最初、「混血のプリンス」と訳されてましたが、発売前に「謎の~」に変えたところが、流石、翻訳家の松岡氏のうまいところです。ホント翻訳の鏡です。
本の表装にキャッチコピーがあります。
『人はなんのために戦うのか・・・・・・ 悲しみを乗り越えて「選ばれし者」が立ち上がる』

この第六巻は、暗いです。シリアスで、深い悲しみが押し寄せます。
でも全体の中に多くの愛が散りばめられています。
そこがいいのでしょうねぇ。
最終章に近くなると、もう「ダ・ヴィンチ・コード」以上に興奮する行き詰る展開を見せてくれました。僕はもう小説の中に久々にのめり込みましたよ♪
心臓パクパクでドキドキして、我を忘れてページをめくる快感・・・

ハリー・ポッターもついに第七巻が最終刊です。いったいどうなってしまうのか?いろんな未解決の問題が、謎が、一気に解けていくのか?

J・K・ローリングは、第七巻の最終章を書き終えて、金庫に閉まっているという。来年本国イギリスで発売。

2008年に日本語で出るということらしい。あ~、早く読みたいぞ-----!!!

映画は、五巻目の「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」が来年夏との予定・・・
あと一年かぁ・・・
ため息。。。。

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